作品ストーリー
天孫・邇邇芸命(ににぎのみこと)が葦原中国(あしはらのなかつくに)に降臨するとき、天(あめ)の八衢(やちまた)にいて、光を放っている見知らぬ神がいた。そこで、その神の素性を確かめるために天つ神から遣わされたのが天宇受売命であった。天照大御神が天の岩屋戸に籠られたとき、神懸かりして舞った女神である。
天宇受売命が問いただすと、その神は、国つ神の猿田毘古神で、天孫の道案内をするために迎えに来たことを明らかにした。猿田毘古神は、先導の役として天孫に仕えるようになった。
その後、役割を終えた猿田毘古神を送るよう天孫から命じられた天宇受売命は、その神の名を負って猿女君(さるめのきみ)と呼ばれ、天つ神の御子に奉仕した。
猿田毘古神は「導きの神」、天宇受売命は「芸能の神」として知られる。
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